MOTOI KAWASHIMA 
OFFICIAL WEBSITE

PROFILE SCHEDULE CD BLOG PHOTO CONTACT
&
LINK
DEUTSCH

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--年--月--日 | スポンサー広告

コンサート舞台裏 : 第二話「妖怪らぴつかい」

ベルリンでの先生は、僕にとっては生涯初めての女性の先生なんです。

日本の東京音楽大学で教えていただいた先生方、またベルリンに来る前の3年間ワイマールで教えていただいたドイツ人、ロシア人の先生。それぞれ教え方は違うけれど、どなたもとてもやさし~~い先生たちでした。
生徒の個性を尊重し、良いところは自分の趣味と違っていても目をつぶって放っておいてくれる、そんな先生たちでした。

一方、彼女はロシア人で、日本でも有名なミヒャイル・ヴォスクレセンスキー教授の最初のお弟子さんだそうで、モスクワ音楽院で勉強されてました。
彼女は良く言うと、「ミステリアス」な人で、違う言い方をすれば「謎だらけ」「妖怪」のような人なんです。
生活感を全く感じないし、何をして休日を過ごしているのか、どんなご飯を食べているのか、テレビは観るのか、買い物には行くのか、三匹の愛犬(構成:お母さん、息子、娘)の息子がどうしてお母さんの二倍ほど体が巨大になってしまったのか、などなど他にも沢山あります。
レッスンでも妥協を一切許さず、最初から最後まで一貫して自分の意思、音楽を生徒が納得するまで伝えようとする。時には自分が踊って見せたりする事もある。
要するにとっても熱血・熱心な先生なんです。この頑固なまでに意思を通そうとするのが、なんともロシア的というか、彼女らしいというか。

人それぞれみんな個性があり、音楽があり、音色があり、それがあるからこそクラシック音楽は何通りもの解釈によって演奏され、そこが好き嫌いの分かれるところで“面白さ”、“奥深さ”なのではないだろうか。
僕の先生は、前にも言ったがとても頑固な人で、彼女の解釈以外の演奏は受け付けない性格で、それゆえに生徒は先生の言っている演奏解釈が不満な時はレッスン中に先生と衝突することがある。
僕はもういい歳した大人なので(?!)、なるべく衝突は避けるようにしているが、その事態が回避できないこともある。
僕は性格上、争いごとは嫌いだし、平和主義者なので、レッスン中はなるべく“良い子”を演じている。
レッスン中、演奏していて、なにかどこか気に食わない箇所、または“つまらない演奏”と思われたらもう最後、速攻タバコに「シュボッ」と火を付け、「プハーッ」と白煙をもくもくとあげて「私、貴方の演奏、興味ありませーん」状態で両手、両足を可能なまで脱力して深々とソファーに座りそっぽ向いている。


<つづく>
コメント

管理者だけに表示する

プロフィール

最近の記事

月別アーカイブ

カテゴリー

リンク

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。