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日本での演奏会


約一年三ヶ月ぶりに日本へ帰国した。

東京・浜松・そして地元の岡山での演奏会に出演するために帰国した。

そして、なによりもこの季節の美味しい物を食べれるのが楽しみで仕方がなかった。

ここベルリンに住むようになって、それでも日本食が恋しくなることがあまりなくなった。日本料理店「S屋」で美味しい日本食を食べさせてもらっているお陰で、お寿司などは日本に帰ってまでわざわざ食べたいとは思わなくなった。
僕がワイマールで暮らしていた頃、当時はアジア食材店などどこにもなく、日本食を食べたければ自ら工夫して作って食べる以外方法がなかったので、その「何とかして食べたい」という創作意欲が功を奏し、その頃から料理の腕も格段に上がったのだった。

今回の日本での岡山公演以外の浜松と東京の両演奏会は、随分前から企画されていたものであったが、岡山公演は3ヶ月ほど前に急遽決まった演奏会であった。
これらの演奏会は偶然にも「シューベルト国際コンクール:優勝記念公演」となり、報道でも大きく取り上げられたお陰で、チケットも完売し、このリサイタルに寄せる関心と期待の大きさを物語っていた。

リサイタルの少し前に地元の山陽放送でラジオ「ラヴ・アンダンテ」の収録があった。この番組はアナウンサーと一対一で音楽についてのお話や、自分の演奏をリスナーの方々に聴いて頂くというもので、クラシック番組が稀少なこのご時世にとても画期的な番組なのである。この日もスムーズに収録が進み、最後に「どんな演奏会にしたいですか?」の問いに「熱いコンサートにしたいですね~。」なんてロック歌手のようなことを言ってしまったことが少し気になった〈笑)。

岡山公演は僕にとって“初”の生まれ育った地元でのリサイタルであった。
集客・運営等、いろんな心配があったがそれでもMusikgartenのスタッフが良く頑張ってくれ、チケットも完売し無事に本番の日を迎えることが出来た。
当日は、実家の近所の方々や、小・中学校時代の恩師の先生方、また久しく会っていなかった高校時代の友人達が足を運んでくれ、満員の聴衆の前で演奏できる悦びを味わうことが出来たのだった。
演奏中、何より驚いたことは、場内の呼吸が一つになり、皆が集中して聴いてくださっているのが演奏者の僕の方にも伝わってきて、今までに経験したことのないくらい緊張度の高い演奏会となった。特に長~いシューベルトのソナタの楽章間で咳払い一つ聴こえなかったのは驚き以外のなにものでもなかった。

一つ心残りなのは僕の“マイクパフォーマンス”だった。アンコール1曲目の後、“皆さんに向かってご挨拶コーナー”をする予定であったのにも関わらず、その場まで何を喋るか全く用意をしていなかった為に、案の定、舞台の上でシドロモドロになってしまい、“準備の大切さ”を痛感したのだった。本当はギャグの一発・二発ぶちかませるはずだったのに・・・。あ~悔しいっ!

結局何を喋っているか自分でもわからないまま、更に、一曲目のアンコール曲の題名を言うのも忘れ、アンコール2曲目を迎えてしまった・・。あ、因みに最初のアンコールの題名はシューベルト作曲リスト編曲「水の上に歌う」でした。本当に失礼致しました・・・。

最後に、このコンサートの開催にあたってご尽力下さった山陽放送のIさん、素敵なカレー屋「B」のおばちゃん、それから雑用を押し付けてしまった両親に感謝の気持ちをここに表し、皆の期待を裏切らないよう、これからも一つ一つの演奏会を誠意をもって行い、そしてなにより、自分自身が納得できる演奏会にしていきたいと思う。
コメント
Unknown
ayayaさん
こちらこそ、チケットのことでは東奔西走してもらって大変感謝してます。本当にどうもありがとう。

ところで、先日お宅にお邪魔した際に、ayayaさんに一曲弾いていただくのをうっかり忘れていました

次は聴かせて!
もとい URL 2005年12月03日 22:46:57 編集
日本のリサイタル
日本での短い滞在期間中でありながら、3回ものコンサートツアー、お疲れ様でした!!!
反省がMCだけで済んだなんて素晴らしい大成功で終えられたのだと思います。
私も久し振りに聴いた立派なもっくんの演奏にワイマールでの辛い時期も思い出して感無量でした。

リンクどうも有り難うね!


ayaya! URL 2005年12月03日 08:45:13 編集

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