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2009年8月 近況報告③ インタビュー PIANONews

今日はエスプレッソのお話は置いといて、最近の日常から。

先日、ヨーロッパのドイツ語圏のピアノ雑誌“PIANONews : ピアノニュース”のインタビューを受けました。
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雑誌「PIANONews」の編集長デュラー氏が以前デュッセルドルフ近郊で行われた僕のリサイタルを聴きに来てくれ僕の演奏に大変興味と好感を持ってくれ、その後バーで1時間ほどおしゃべりをしたときに「是非インタビューを!」ということになって今回のこの取材となったわけです。

デュラー氏はデュッセルドルフ在住でベルリンには来られないということで、ベルリン在住で、ドイツ各新聞に評論を書いているフリーの音楽ジャーナリスト:イザベルさんが取材をすることになりました。

「静かにお話できる場所が希望」とのことで我が家でインタビューと相成りました。

3時間ほどドイツ語で喋り続けまして、その後声がかすれましたが久々の真剣な音楽談義で、改めて自分はエスプレッソ職人ではなく、ピアニストなんだと感じた時間でした。音楽の話はドイツ語でお話するほうがはるかに楽です。

今回のこのインタビューは「アーティスト・ポートレート」として掲載される模様で、予定では10月に掲載されることになっていますが、まだ確定ではありません。

ドイツ・オーストリア・スイスにお住まいの方、何を喋ったか詳しくは誌面をご覧になってください。

日本の皆様には許可が下りればまた日本語訳をホームページ上に公開したいと思っています。

さて、来週からまたコンサートの連続。気合をいれて頑張ります。

おまけ
インタビューのときに“やっぱり”お出ししたカプチーノ
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2009年08月23日 | メッセージ from Berlin

2009年8月 近況報告② 最強のグラインダーMazzer

イタリア・マッツァー社 グラインダー
Mazzer MINI

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マシーンと共においしいエスプレッソの為に欠かせないのが豆挽き機"グラインダー”だ。

僕のエスプレッソの師匠であるシュテファンから「Motoi ! マシーンよりもグラインダーのほうが大切かもしれないぞ!」と言われ、良いエスプレッソマシーンになればなるほどに、良いグラインダーが必要だそう。

安価のものは一般的にエスプレッソ用には適していない。エスプレッソは“極細”に挽いた豆を用いるため、極細に挽けないグラインダーで挽いた豆を、僕の使っているエスプレッソマシーン=エレクトラでエスプレッソを入れようとすると、抽出口から勢い良くジャ~ッと茶色の水が出てきて、まったく飲めないエスプレッソとなってしまう。

もちろんシュテファンやドイツのオタクサイト"Kaffee-netz"で色んなグラインダーの情報を集めて、候補に挙がったのがこの三種。どれもこれもハイレベルなグラインダー達である。

Demoka社:M-207
Iberital社:Challenge
eMacinia社:Perfetto

シュテファンはDemokaを持っているが、「いつの日にかMazzerが欲しい!!」と言っていて、Demokaを買ってあげたカトリンも嘆いているだろう・・。

だったら、どうせ僕もいつの日にか欲しくなるに決まっている(だろう)から、最初からMazzerを買っちゃった方が安上がりと思い決意。

彼に「Mazzer買ったよ」とメールしたら、

「Wahnsinn!!!!!」(日本語で:スゲェ~!!)と返ってきた。

このマッツァーはエスプレッソ・オタクなら誰もが憧れ羨む一品で、はっきり言ってこれ以上のグラインダーは存在しないといっても過言ではない。権威あるエスプレッソマシーンの評価サイトでも全てトップのランクである。値段もその分かなりするけど・・。

まあ、同じマッツァーの中でも色々と種類があって、僕のは全てマニュアルで操作しなくてはいけない難しいタイプのモデル。

豆を挽く度合いも、レバーが無制限に調整可能なので、少しレバーを回しただけで細かさが変わり、それにより、抽出したエスプレッソの味に変化がある。それに挽いた豆の細かさが“均一”なのが素晴らしい(らしい)。注:細かすぎて良く見えません・・。

このMazzer、豆を挽いている時の騒音がかなり小さく、他のグラインダー達と比べものにならない。
シュテファンのDemokaはうるさかったしな・・。

MazzerとElektraを試すこと約2週間、ようやくタンピングにもレバーのタイミングにもなれ、そしてMazzerでの微妙な豆の挽き具合も「ここだっ!」というポイントを発見し、難しいと言われていたElektraでのクレマたっぷりのエスプレッソを抽出することができるようになった。

最近、最高品質の新鮮な豆もベルリン最古のコーヒー豆焙煎所で手に入れた。

エスプレッソ薫る毎日がうれしい。

次回は“小物たち”のお話。

mazzer2 mazzer3

どこをとって見てもカッコいいMazzerさんのお姿



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2009年08月07日 | メッセージ from Berlin

2009年8月 近況報告① エレクトラさん

最近大きな“買い物”をしました。ここ数年で一番大きな買い物です。

この何ヶ月間かこのことで毎日悩み続け、毎日夢に出てきてうなされ続け、

そろそろピアノの練習にも影響が出始めたので、

これを














イタリア・エレクトラ社 
レバー式エスプレッソマシーン
Elektra Micro Casa a Leva
elektra1

買ってしまいました!!!

これを見て知っている方はかなりの“通”でしょう。これはイタリアの誇る、全てハンドメイドの美しいシルエットが印象的なエスプレッソマシーン“ELEKTRA エレクトラ”。

その姿はまるで“ロールスロイス”のよう。

エレクトラ社は1947年ヴェネチア近郊のトレヴィーゾ市で創業し、このモデルも創業当時から変わらずそのままのデザイン。

僕のコーヒー熱は今から遡る事、約20年前、高校生だった僕が後輩Mと共に、シックな大人のCafeに“生意気”にも通いつめた頃からである。

今ならもう時効なので、ここに打ち明けても構わないが、制服のままカウンターに座り、夜遅くまで自らが持参したJazzのCDをかけてもらって音楽について語ったものだった。

常連にしか出してもらえない“マイカップ”なるものがあって、僕も、その後輩Mもいつも同じカップでコーヒーを飲んでいた。

僕はRichard Ginoriのグリーンのカップ、彼はRoyal Copenhagenだったかな?

その頃から僕はコーヒーに対してとてもこだわるようになっていった。ただ、高価なエスプレッソマシーンは高校生の僕には勿論手が出なかった。。

「趣味は何ですか?」と尋ねられても「コーヒーを飲むことです」とは答えられない。
“飲むこと”は趣味ではない。それは“コーヒー好きな人”というだけのこと。

色々こだわって自分自身で入れるようになってから初めて趣味は”コーヒー”といえよう。

苦節20年(よう我慢したなぁ・・・)、ようやくこの日を迎えることができた。

ここ、ドイツでも日本でも有名なスターバックスや、ベルリンに多い(ベルリンしかない?)アインシュタインカフェなどで美味しいエスプレッソを飲めるようになったが、毎回外で飲むと結構そのお金は馬鹿にならない。

いつの日か自分でもこの味が出来たら・・・家でも美味しいカプチーノが飲めたら・・・なんて考えるようになり、更に追い討ちをかけるように、ミュンヘンの親友シュテファンが大のエスプレッソ・オタクと化し、毎日のようにメールで情報交換をしていくうちに、とうとう彼が念願のマシーンBrugnetti社のSimona TOP(ポンプ式)を購入、この事が僕のエスプレッソマシーン購入を決定的なものにした。

彼はマシーンを購入する前に奥さんのカトリンから誕生日プレゼントとして貰ったDemoka社のグラインダーM207を所有していた。

今年2月のミュンヘン・ガスタイクでのリサイタルの際、彼らの御宅で何度かそのグラインダーで挽いた新鮮な豆でドリップしたコーヒーを頂き、その美味しさに感動したものだった。グラインダーでこうも味が違うものなのか!!と。

その時はエスプレッソマシーンに関してほとんど無知だった。ずっと家にはデロンギ社のポンプ式エスプレッソマシーンがあったのだが、お店で飲むものとの差は歴然であった。

それから毎日のように、シュテファンは僕にエスプレッソマシーンの素晴らしさ説き、僕をオタクへとしていった。

さて、最初からエレクトラを購入しようと思ったわけではない。日本でも割りと有名な、これもイタリアの美しいエスプレッソマシーンであるLa Pavoniを買おうと思った。正確には半額以下で手に入るパヴォーニでも構わないと思った。でも僕がエスプレッソマシーンに興味を持ったきっかけというのがこの“エレクトラ”でをインターネットで見てから。

このレバー式はポンプ式と違い、綺麗なエスプレッソを入れれるようになるまで、かなりの熟練を要する。レバーの圧力のかけ具合、またコーヒー豆の挽き方、粉を詰める際のタンピングがポンプ式と比べて遥かに“微妙”なのである。しかし、その分、“自分らしさ”というものがある。常に同じクオリティーのエスプレッソを抽出するのはこのレバー式では無理であろう。

さて、このエレクトラさんとはベルリンのエスプレッソマシーン専門店で初対面し、実際に見てみて、はっきり言って“一目ぼれ”

その店には当初購入予定だったLa Pavoniのプロフェッショナルモデルもあってエレクトラさんと見比べたり、触り比べたりしたが、その造りの丁寧さ、質感、気品、センス、全てにおいてエレクトラが勝っていた。エレクトラさんと比べるとパヴォーニはおもちゃに見えた。。

比較的扱いの容易なポンプ式ではなく、このレバー式にあえてこだわったのは、どうせこの先ずっとエスプレッソを飲み続けるのだったら、この難しいものを極めてやろう、そして、自分の“エスプレッソ”を完成させよう、その方がずっと面白いではないか!とピアニストという職業上、そういう“厄介な物” “アーティストっぽい物”の方がはるかに魅力を感じたからであった。

今はまだまだ満足のいくショットを入れられていないが、きっとそのうち・・!!

elektra2 elektra3 elektra4 

写真はどこをとっても“お美しい”エレクトラさんの各パーツ。とくに気圧計が究極美!




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2009年08月03日 | メッセージ from Berlin
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