コンサート続きだから、息抜きできる時には何もかも忘れて時間を楽しむ!これが一番。
だからマドリッド旅行は本当に楽しんだ。あ~楽しかったな~。

今度はまたコンサートだ。切り替えなくては。
さてまずは、ベルリンからICE

2日目のリサイタルの後、ドルトムントの僕のドイツの両親・グンダ&ウルリッヒ夫妻の邸宅に一泊し、翌日飛行機

ミュンヘンに着いてホテルに移動し、そのあと今回のミュンヘン・ガスタイクでのコンサートの主催者のAさんと初めてお会いした。
このガスタイクでのデビューリサイタルまでの道程は大変長く、リサイタル実現までに実に2年間を費やした。その間、主催者のAさんは根気良く僕と連絡を取り合ってくれ、進行状況を逐一報告してくれた。
初対面だったのにも関わらず、しかも相手はDrの付く大変目上の人だったのだが、メールのやりとりで、既にお互いに丁寧語ではなく、くだけた「duzen」(友達同士の間で使う言い回し)になっていたので、いきなり「ハロー、アンドレアス!元気~?」だった。
一緒にガスタイクの施設内を見学したあと、カフェで会話した。
「君は日本人で初めてこの演奏会シリーズでソロを弾くんだから、期待しているよ。」
「ミュンヘン人はとても耳が肥えているから厳しいよ」
などなど、色々と“怖い”話も聞かされた。

さすがに大舞台だったので、これだけ用意周到に準備してきたのにも関わらず、本番当日は朝から緊張していた。

14時ごろまでホールで練習し、その後昼食後ホテルに戻って体力温存の為、昼寝・・・・ 再び18時にホール入り。
20時開演。ようやく手にしたこの演奏会は生涯忘れることのない大切な舞台となった。公演日前にはもうチケットは売り切れ!


この演奏会では「ドイツ初演」となる西村朗先生の「アリラン幻想曲」が含まれていて、ミュンヘンの聴衆に、この曲の素晴らしさを伝える使命があった。
照明も普段より暗めだったせいか、この曲のもつ妖しく光るファンタジーな世界が視覚的にもうまく醸し出されて、かなり手応えのある出来映えであった。
そして最後のシューベルトの「さすらい人幻想曲」が終わり、沢山のブラボーと割れんばかりの拍手喝采で、ミュンヘンの聴衆にも自分は受け入れられたと感じた。
コンサートの後の打ち上げパーティー

翌日から2泊3日で、ガスタイクでのコンサートにも来てくれたミュンヘンの友人夫婦・カトリン&シュテファン宅にお邪魔した。
レストランで食べた鹿のロースト

カトリン&シュテファンと愛娘マレーネ、カトリンの妹と彼、カトリンの両親

コンサートの翌日はまるで腑抜けのようだったが、10年来の付き合いの彼らとの憩いの時間は、連日のコンサートの疲れを癒してくれる大切なひとときであった。
明日からスイスでのコンサートツアーだっ!頑張らねば!

完