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イタリア再び


11月の日本での演奏会には多くのお客様にお越しいただき、この場をお借りしてお礼を申しあげます。

さて、僕は再びイタリアへ。
今回は日本からベルリンへ戻ってきた3日後にナポリへ飛ばなくてはならなかった。僕はどういうことか、ドイツから日本へ帰ると、時差ぼけというのは到着するその日だけ胃腸の調子が悪かったり(単に機内で暴飲暴食をするからかも・・)、眠かったりするのだが、一日寝てしまうと殆ど次の日からは時差ぼけを感じることはない。しかし反対に、日本からドイツへ戻ってくると時差ぼけは1週間にも及ぶ。毎朝6時には目が覚め、夜7時にはまぶたが重くなってソファーで気が付いたら寝ていることもしばしば。そんな時差ぼけ真っ只中の状態でナポリへと向った。

このコンサートはいきなり依頼されたもので、「イタリアか・・・ふ~ん。。」と実は依頼されたことは良かったのだが、イタリアの印象、いやイタリア人の印象があまりにも自分の中で良くないので少し戸惑ったのも確かだった。

10月くらいに何度も主催者がイタリアから家に電話をしてきて、プログラムの話とかコンサートの話とか色々してきたのだが、何せ片言過ぎる英語と、おまけにイタリア語を英語だと思って平気で話しかけてくるお陰で、ちょっとのことも理解するのにものすごく時間がかかってしまい、コンサート前から実は色々と大変であった。

僕は今まで何回かイタリアで演奏会をしてきた。そのつど「*月*日*時*分~空港到着」とメールでお知らせをし、あちらからも「わかりました。ではその時間にスタッフがお迎えに上がります。」という返事を受け取ってきた。
でも実際はどうだ?1回も時間通りに迎えに現われたことはないし、僕が心配になって電話したことも何度かある。しかし、彼らは笑って開き直るだけ。
今回はどうだ?全く気にもせずにナポリへと降り立った。

さ~て答えは・・・??

ええ、今回ももちろん迎えに来てませんでしたよ♪♪
待ち時間はすこ~し今までよりも短くて30分ほどかな。。上出来上出来♪♪
ってアホか~~っ!!!ぬあんでおらんのじゃ~~~!!

ま、そんなもんか・・。

ホテルに向う車の中で翌日のコンサートのパンフレット見ると、コンサートは6時開演となっていた。ホテルに着き、主催者とも挨拶を交わし、「それでは一応2時からリハーサルを・・・」とお願いしたら彼は「わかった。でも一応11時にホテルに連絡をいれるから。」と片言の英語で答えた。

風邪をひいていた上、時差ぼけであったので案の定、朝6時には目が覚め、テレビでも見ながら11時の電話を待ち続けた。しかし電話はかかってこなかった。
やがて時計は2時になり電話がなった。フロントから「主催者が来ている」と言われたのでムスッとして行くと、あちらはニコニコ。

「ゴメンなさい。会場は5時からしか使えません。」
「でも、コンサートは6時からじゃ・・」
「いや、そう書いているけど、本当は7時半からです。」

まあ、何ていい加減な国なんだろうと思いながら、腹が立ったので、どうして11時にかけてくれなかったか問い正すと、「日本は正確。でもここイタリアは仕方がないですね。」と「ワタシ・カンケイアリマセーン!」てな調子で開き直られるので、返す言葉もなく呆れかえっていた。

そして夕方、会場へむかう為に車でお迎えがきた。車に乗り込むと、昨日の空港でもイライラしながら待たせられ、今日も電話がかかってこなく開き直られ、更に、今までイタリアで経験してきた数々の嫌な出来事が走馬灯のようにメラメラと蘇ってきた。
車は市街地をどんどん走り、やがて車はのどかな田園地帯を走っていた。目の前に広がるのどかな風景。それはまるで時間が止まっているかのような「そんなに急がなくてもいいじゃない。のんびりと過ごせばいいじゃない。」と語りかけているような、そんな景色だった。
夕陽に照らされた教会、その前広がる田園風景を眺めていると、11月の日本の慌しかった日常や、嫌な出来事を忘れ、イライラしているのがバカバカしく思え、自然と顔が緩んでくるのだった。



CDがようやく完成いたしました。
ヨーロッパでは有名CDショップなどで一般発売されますが、日本では2007年3月以降に日本で開催されるコンサートの会場で販売される予定です。
CDに関するお問い合わせは川島基ホームページまで。
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